循環器医療関連株が注目 高齢化を追い風に成長期待
東京株式市場では、高齢化が進む中、循環器医療の進展も相まって、心臓や血管の領域を専門とする医療機器メーカーが投資家の目を引いています。その中でも、テルモと日本ライフラインはそれぞれの強みを発揮し、存在感を高めています。
テルモ(4543)
カテーテルや人工心肺装置といった心臓・血管関連製品を主力とする国内大手です。2025年3月期の第1四半期決算では、売上高2,600億円(前年同期比0.7%増)、営業利益559億円(同25.2%増)と、増収増益を確保しました。特に血漿関連事業が米国で好調に推移しており、通期の業績も上方修正が期待されています。株価は直近で2,635円前後と安定した動きを続けており、中長期的な成長への期待から、値下がり時の買い注文も入りやすい状況にあります。安定した財務体質と高い研究開発力は、医療機器大手としての競争優位性をしっかりと支えています。
日本ライフライン(7575)
循環器内科や心臓血管外科向けに特化した製品展開で存在感を高めています。ペースメーカーやアブレーションカテーテルなどが収益の柱となっており、直近の株価は1,509円水準で推移しています。PERが11倍台と割安感が強く、配当利回りも3.5%を超えるなど、株主への還元も厚みを持っています。ROE15%台を維持する高収益体質が評価されており、規模は限られていますが、効率的に利益を生み出すビジネスモデルが市場から支持を集めています。
両社を比較すると、テルモは幅広い製品ラインナップとグローバル展開を武器に安定的な成長をめざしているのに対し、日本ライフラインは収益効率の高さと投資としての妙味で注目を集めています。国内で高齢化が進む中、循環器疾患治療の需要拡大は構造的な追い風となっており、この分野の需要は今後も底堅さを増すと見られています。市場関係者の間では「心臓・血管分野は景気変動の影響を受けにくく、安定成長が見込めるテーマ」との声が多く、両社が中長期的な投資対象として、今後さらに注目度を高めていく可能性があります。
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